宅でもパンが簡単に作れるようになった昨今のこと。それでも、毎日、毎週という単位でパンを作る人は少ないはず。
上手くパンを作れるようになりたいのなら、パン屋さんの求人を探してみることをお勧めします。仕事でもパンを作ってみたい、そんなふうに思ってパン屋の求人を探す人もいるのではないでしょうか。
私は二年間マックスバリューのパン屋で働いたことがあります。私はそのとき成型、焼型、仕上げ、レジまですべて担当をしました。それぞれ、半年ずつ程度やらせていただきました。
パン屋のアルバイト、時給の目安は?
2010年当時の兵庫県で時給740円~1200円。
朝8時から13時までだと時給740円、朝5時から8時までの早朝は時給1200円でした。13時から18時が840円、18時から20時で940円ぐらいだったと思います。
パン屋のアルバイト、シフトの条件は?
定休日なしのシフト制です。週末、祝日、お盆、正月は店員の間で相談し、それぞれ譲り合う形で行いました。私は朝8時から12時、ないし13時まで働いていました。有休はあります。地元の祭りがあるとき、クリスマスなどのイベントのときは、一時間早く出勤し、一時間早く帰ります。年始には時給がプラス百円の正月手当てがつきます。規定により掛け持ちは禁止です。また、スーパーの中にある店ですので、ほかに1か月に1度、食育のPRを担当していました。
面接の際のアピールポイントや突破のコツは?
アルバイトをするにあたって経験は必要ありません。誰でも始めることができます。仕事は同じバイトの人が教えてくれます。また、月に一度、パン職人さんに教えていただける機会があるので、それで技術が身に付きます。
面接の際に気を付けることは身なりに気を遣うことです。食品を扱うので、爪を伸ばしていかない、マニュキュアを塗らない、髪をまとめていく、化粧はうっすらとする程度に留める、動きやすい恰好で行く。
アピールするポイントは、月並みですがやったことがなくても「やりたいです」と言うことと、はっきりとした口調での応答ができることです。また、シフト制ですので「○曜日は働けません」とできるだけ言わないようにするということぐらいです。あとは、履歴書を丁寧に書いて提出することです。
パン屋でアルバイト、髪型や服装は?
仕事中は白衣、防止、マスク、手袋の着用をするので特に髪形や服装について規定はありませんでした。ただ、水仕事などで汚れやすい職場なので、髪形はそれほど凝らず、服装はカジュアルなほうがいいと思います。
福利厚生はどう? またアルバイトの特典は?
有休、雇用保険がありました。8時間勤務になりますと、社会保険が付きました。特典はときどき、試食品が食べられることでしょうか。
パン屋で働くメリットや身につくことは?
段取り力が身に付きます。朝はパン屋で一番忙しい時間です。
次から次にパンの生地をこねては焼き、仕上げをし、売っていきます。そのため4時間から5時間は、あっという間に過ぎます。同じような仕上げのパンをまとめて片付ける等のことをしなければ、間に合わなくなってしまいます。
また、仕上げは複雑な作業ですので、手先の器用さが身に付きます。また、パンの仕上げの係、食パンのスライスとレジと兼任でしたので、とにかく身体を動かしっぱなしです。ほかの担当の人が手伝ってくれることもありますが、基本は一人でしないといけないため、日々、段取り力が鍛えられました。
成型、焼型も朝は忙しいので、少しもゆっくりしている暇はありませんでした。それでも、会話は絶えませんでしたし、試食品をこっそり食べさせて貰えたりもしました。あとは、朝食でパンを焼くときに、ほんの少しの工夫で豪華に見せるテクニックが身につき、生活が豊かになりました。
これからパン屋でアルバイトをされる方へ
パン屋の仕事は大変ですが、段取り力が付くのでお勧めです。今は事務の仕事をしていますが、どういう順序で何をやったらいいのかがよくわかるため、仕事を素早く終わらせることができます。
ですので、職場の人に高く評価してもらえています。それに、家事をするときも、ストレスが少なく終わらせることができるので、自己肯定感が上がります。また、料理を作る時も、同時に複数のおかずを仕上げたりすることがそれほど苦労することなくできます。
物を作る喜びを味わえます。パンに詳しくなるので、買ったり作ったりする喜びが広がります。
また、朝のシフトに入れば早起きになり、健康的になります。鉄板の持ち運びもありますので、筋力がつき、太っている暇もありません。
職場では異性と出会う機会は少ないですが、この人だ!という異性に対しておいしい手作りパンをふるまったりすることもできるようになるので、アピール力は抜群ですよ。私はパン屋での経験を活かし、現在付き合っているの彼氏に対してアップルパイをよく振る舞っています。おかげさまで、大変好評です。
あとは自己紹介をするときなど、「パンを作っていたんです」と言うと、だいたいどの人も興味津々といった態度をするので、会話も弾みますよ。
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